傷心からの…

男は打ちひしがれていた。あぁ多分かなり重大な問題が相手に起こったに違いない。男はそう思うしかなかった。3月には会おうねと約束したのに。いや、その約束も相手からの一方的なものであった。本当は2月中に会う約束だったのだ。しかし昨日男の下に届いたのは、今度いつ会えるか解らないという報せ。なんてこった。2004年からその日を心待ちにしてきたというのに。5年前からあんなに相手のためにどんなに時間を費やしてきたのに、そんなことはお構いナシなのだ。しかし思えば男の相手に対する愛情、いや忠誠心にも似た感情の方こそ一方的だったかもしれない。しょうがない、一方通行の想いなのだと思い込むことで男は感情の安定を図っていた。そして某巨大掲示板で男と似たような状況におかれた者達とお互いの傷を舐めあっていた。ふと男は他の立場の人はどうなんだろうと思い立ち、普段は開くことさえしなかったスレッドを開いてみた…そこはとても活気にあふれ楽しそうであった。愛し愛されたもの同士が集まるスレッド。男は思った…浮気もいいかもしれないと。そのまま街に繰り出した。つかのまの安寧を求めに…。







モンスターハンター2(ドス)(通常版)

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購入・・・まったく買うつもりも無かったのに。