芸術は模倣から始まると言うけれど

漫画家・末次由紀氏 盗用(盗作)検証
http://tretre.fc2web.com/index.html
スラムダンクの絵をそのままトレースした商業漫画家の疑惑を検証しているサイト。白か黒かと聞かれたら、間違いなく黒じゃないかな・・・って思っていたら

末次由紀氏の描写盗用問題については、詳細を調査中ですが、 多くについては事実が確認されました。末次氏もこれを認めております。 「別冊フレンド」の連載の即刻中止を決め、末次氏のすべての単行本も 出荷停止・絶版・回収の措置をとりました。 編集部としても盗用に気づかなかったことを深く反省するとともに、 著作権者の方、そして読者の皆様にお詫び申し上げます。

講談社 広報室
http://www.kodansha.co.jp/info.html

講談社も対応が早いなぁ。しかし連載中止のみならず、これまで全ての単行本を出荷停止・絶版・回収とは思い切った措置を取りましたね。井上雄彦への配慮もあったのかなぁ。末次由紀にとっては収入源をすべて断たれた状態か〜重い措置かとも思うけど、これ以外に方法も無い気がする。
まぁよほどの天才じゃない限り、いや天才でも何かしらの模写から絵を学んでいくもんなんだろうけど、それなりに単行本を出してる作家が人の描いた物をそのままトレースして出してたらマズいよな。模写ならまだしも。んじゃ抜群に模写が上手い人が、他の漫画家の描いた作品をトレースレベルで模写したらそれはアリかという問題もあるんだけどさ。のまネコ問題もそうだけど、どこまで参考したらいいのかって問題は線引きは難しいね。漫画家に「今回の問題で腹が立ちましたか?」とか「何で腹が立ちましたか?」とか「模写はどのレベルまで許されると思いますか?」とか聞いてみたい。漫画ってのは絵、ストーリー、コマ割り(演出)の全てをやらなきゃいけないみたいなので、それぞれの漫画家でどこにプライオリティーを置いているかで反応が違いそう。