愛飲酒記:LONGROW@江古田

Bang-cho2005-02-28

またまたモルトの会にお邪魔してきました。今日のテーマは「シングルモルトロールスロイス」ザ・マッカランです。マッカランと軽々しく呼ばす、定冠詞付きでザ・マッカランと呼びたい。間違っても「じゃ〜マッカラン」とか言ってはいけないシングルモルトに詳しくなくとも名前は知っているスペイサイドの名門ザ・マッカラン。楽しみですね〜。
ザ・マッカラン 12年

  • シェリー樽で熟成されたおなじみのシェリー香&花のような香。口に含むと心地よい甘さとそこから力強い味に変化してスコーンと後味にいく。後味はまろやかで香りだけの余韻が楽しめる。スタンダードです。

ザ・マッカラン ファインオーク 12年

  • ザ・マッカランの特徴と言えばヨーロピアンオークのシェリー樽での熟成。ファインオークはアメリカンオークのシェリー樽&バーボン樽での熟成です。ザ・マッカランの新しいラインです。実は昔からアメリカンオークで仕込んではいたらしい。販売はしてませんでしたが。シェリー香は影を潜め、なんとも複雑な香りの構成になっております。味はフルボディ。香と併せて考えて少々軽め。スパイシーな印象も残り、ザ・マッカランとしては面白い印象。しかし後からまた飲み直してみるとやはりザ・マッカランなのでした。

グレンフィディック 12年

  • 比較対象として。ただひたすら飲みやすい。さすが世界で1番売れているシングルモルト。良く洋ナシのような香りと評されています。ザ・マッカランは合わせる食い物がなかなか難しいのですが、グレンフィディックは食い物と合わせてこそ真価を発揮するのかも。焼き鳥と合わせたいという声も。

ザ・マッカラン バーボンカスク1973

  • 今回の目玉。上記したようにバーボン樽で熟成をさせてはいたのですが、一般に販売はしていなかったのですな。それのカスクです。しかも俺の生まれ年。期待が膨らみます。香は芳醇でフルーツ関係。飲むといろいろな味がする。なんかアイラ島モルトのような印象すら受ける。最後にスパイシーな香りが体を包む。美味しい。驚き。モルトの味や香の決定は樽での熟成が70%ほど占めるといいますが、こうも違うものなんだなぁ。

ザ・マッカラン 18年

  • キター。No.1シングルモルト。もう言うことはございません。熟成された香&味。あまりにも高貴な印象。俺みたいな下賎な者が軽々しく手を出してはいけないとさえ思わせる。香り、味、フィニッシュと完璧。あとは値段さえ・・・。

ザ・マッカラン ファインオーク 18年

  • 12年よりザ・マッカランらしさが出てきた感じ。これはこれでうまい。けど18年というエイジングにしては何か爆発的な印象が無いんだよね。他のモルトだともっと衝撃を受けるんだけどな。

シングルモルトを取り巻く環境とザ・マッカランの戦略の方向性などいろいろお話を聞かせていただきました。その中での垂直テイスティングはとても印象深いものでした。そして色々飲み比べた印象はやはりザ・マッカランはザ・マッカラン。200年近くの伝統は伊達じゃないぜ。おみやげはザ・マッカランの革製小銭入れとカフスボタン。ホクホク。
薀蓄:イースターエルキーハウス=ラベルに描かれている家の名前