「世紀の祭典 万国博覧会の美術」

http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=4
上野の東京国立博物館での特別展「世紀の祭典 万国博覧会の美術」を観に行った。1900年パリ万博を中心にした何年間かは、科学がもっとも夢のあった時代。SFが生まれたのもその頃。楽しみですな〜。今回は美術を中心に展示していました。蒔絵はキレイだなぁ。ところが19世紀から20世紀に入るとバカっぽさ*1が目立ってきます。「七宝桜花群鶏旭日図大香炉」なんて旭日とか書いてありますが上部に鷲とスターズ&ストライプスがあしらってある、なんともアホな作品。すごいんだけどね、なんか笑ってしまいました。「孔雀図刺繍屏風」はでかい上に精緻で、なおかつ刺繍。何か病名がついちゃうだろって感じな精神状態じゃないとコレは作れないだろなぁ。自在置物という名前のアクション・フィギュアもなかなか面白かった。海老こわ。また西洋の美術品ではアルフォンス・ミュシャがやはり圧巻。「自然」って名前の胸像・・・あれ欲しいなぁ。「ボスニア・ヘルツェゴヴィナ館 壁画:下絵」も良かった。ミュシャは90年代後半の漫画家にすさまじい影響を与えたって事が解る作品。当時の万博のポスターも面白くて、なかなか満足な展示会でした。
しかし上野は良かった。体感温度が5度は違うだろう。たくさんの木々、吹き抜ける風、清涼感を出す噴水・・・アレだ、西東京は人の住む場所じゃないな。暑すぎる。ヒートアイランドこわい。皆で打ち水大作戦だ。バブル以前は東京もそんなに暑くなかったらしい。暑くなったのは、もちろんエアコンの普及ってのもあるだろうが、俺らの中では何かの建物が東京の龍脈を断ち切ったに違いないと結論。東京都庁が有力。助けて、東京魔法陣。
上野駅構内の居酒屋で、飲み食い。

*1:褒め言葉